住宅ローン完済と引っ越しが重なった時の話
大阪府高槻市から島根県仁多郡奥出雲町へUターンするにあたり、大阪で購入していた戸建ての住宅ローンを一括返済し、賃貸に出しています。なぜ売却ではなく賃貸に出そうと思ったかについては以下にまとめています。
始めて不動産を賃貸に出した時のことについて以下の記事にまとめています。
今回の記事では住宅ローンの返済を終えると必要な抵当権抹消登記について記事にします。住宅ローンの返済と住所変更が重なったことが絡み、2021年1月後半に住宅ローンの一括返済をしましたが、抵当権抹消登記が完了したのは5月入ってからです。その間いったい何をしていたのか。実は「ほとんど何もしていない」です。その時のことをまとめておこうと思います。
抵当権抹消登記
2021年1月中旬に住宅ローン一括返済を銀行へ申し込みました。そして1月後半頃になると銀行より、一括返済手続きの完了を知らせる通知と合わせて、所有不動産に設定されている抵当権の抹消手続きに関する手紙が届きました。手紙によると抵当権抹消手続きの方法についてはローン完済をした当事者自身が動いてもいいし(自分が手続きをする、もしくは自分自身で直接司法書士へ依頼する)、銀行が紹介する司法書士に委託することもできると記載されていました。知り合いに司法書士はいなかったことと自分で動くのが面倒に思った僕は、銀行が紹介する司法書士に手続きを委託することにしました。届いた書類に委託する旨記載して返送するのですが、その書類にあった質問欄に「2021年3月末に引っ越しをしますが、その場合の手続きがどのようになるのか不安です」といった旨の記載をしました。
抵当権抹消手続きを銀行照会の司法書士へ依頼する場合、依頼から1か月程度かかると記載がありましたので、あとは待つだけだとほとんど忘れかけていましたが、書類を送付してから1、2週間くらい経った後に1本の電話が入りました。相手は銀行から紹介を受けた司法書士事務所の司法書士さんでした。
住所変更登記がさき!
電話の内容は手続きに関する手数料についての説明と、僕が質問欄に記載した引っ越しが絡むといった点についてでした。電話越しに受けた説明によると、今回のように抵当権抹消登記と住所変更登記が被る場合は、住所変更登記をしたうえで抵当権抹消登記をする形になるということでした。
この電話を受けたのは2月後半頃、引っ越しは3月末です。司法書士さんと相談の結果、引っ越しをして住所変更完了後に手続きをすることになります。つまり3月末までの1か月ほど、手続きは保留となり何もすることが無くなりました。
書類を待つ日々
2021年3月27日、大阪府高槻市から島根県仁多郡奥出雲町へ引っ越しました。そして3月29日の月曜日に転入手続き、3月31日には島根県の免許センターで運転免許証の住所変更手続きをしました。住所変更が手続き完了後、担当司法書士さんへ電話で連絡することになっていたので、すぐに電話連絡をしました。電話の中で新住所を伝えたところ、手続きに関する書類を新住所に送っていただけることになります。その1週間後、司法書士事務所から書類が届きました。書類は手続きに必要な費用に関するものと、手続きに必要な書類について記載されていたのですが、必要書類の中に「前住所の市区町村における住民票の除票」が必要と記載されていました。
「前住所?なんで??」と思いましたが、どうやら、現住所の住民票だとひとつ前の住所しかわからないので、複数回住所が変わっていることを考慮し、前々住所の場所も確認できるよう前住所の住民票除票をお願いしているということのようです。そこは先に言ってほしかったと思いました。なぜなら引っ越しをした後なので、前住所の住民票除票を取得するには前住所の市役所へ行くか、郵送での取り寄せを依頼しなければなりません。知っていたら転出届の際に一緒に取得しておけたのに。。
どうこう言っても無いものは無いので、前住所である大阪府高槻市の市役所へ郵送による取り寄せ依頼をしました。市役所ホームページから書類を印刷して記載し、発送して返送されるのを待つ。ようやく届くまでの往復にまた1週間ちょっとかかりました。
ようやく完了
前住所の住民票除票が手元に届き、書類がすべてそろいました。すぐに司法書士事務所へ書類を送付するとともに、手続き費用として求められている金額を指定口座へ振り込みました。(ちなみに費用は3万5千円程度でした)
そして5月中旬、登記手続き完了の書類が司法書士事務所から届きました。これでようやく手続き完了です。抵当権抹消手続きに関する書類を銀行から受け取ったのが1月後半。手続きが完了したのは5月頭。3ヵ月半ほどかかったことになります。その間、何をしていたか。ほとんどが待ち時間でした。
この流れを事前に把握できていたら、もっとスムーズな手続きができたと思います。