自宅を賃貸に出す準備をしています

2021年4月に奥出雲への移住を予定している我が家は、現在大阪府高槻市で持ち家に暮らしています。この家は今から約5年前の2015年冬、妻との結婚を機に中古で購入したものです。

築24年で購入した家ですが、入居前に1階部分は水回り含めてフルリフォームしました。駅から遠い点と、JRの線路が近いため音が気になりますが、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、病院、デパートなど主要施設が自転車10分圏内に集中し、高速ICまで車で10分。2021年4月に全面開園する「安満遺跡公園」まで徒歩5分。

住みやすい家だったな。と、住んで5年経った今も思います。

奥出雲にＵターン後、この家をどうするかについては、もともと考えがありました。それは貸借に出して持ち続けるという考えです。ただ単純に不動産運用をするというわけではなく、不動産賃貸という関係性を利用し、田舎居住者と都市居住者を「お裾分け」で結ぶ関係作りを考えています。

その考えが、こんなに早く具体的に進み始めるとは思ってもいませんでしたが。

始めようとしていること

僕は2021年4月から不動産賃貸、いわゆる大家さんになろうと思っています。そしてただ単に住居を提供するだけではなく、入居してくれた方には以下のおまけをつけようと思っています。

仁多米を提供
- 毎月1回を上限として定期的に仁多米をお届け。
奥出雲で採れた野菜を提供
- 希望される場合は、奥出雲で採れた野菜を不定期にお届け

大阪で暮らす僕の家には実家で採れた仁多米が必要な分だけ届きます。また、母親が育てて食べきれなかった野菜が届いたりします。これらを受け取った妻はよく、次のようなことを言っていました。

米は毎日食べるするものだから、それを届けてもらえると助かる
いま野菜高いから、こんなに野菜送ってくれて助かる

そして野菜を送ることに関して僕の母親は、次のようなことを言っていました。

うちだけだと食べきれないから、余った野菜はいつも捨てるしかなかった。逆にもらってくれて助かる

僕が始めようととしていることは、そんな話を聞きながら思いつきました。衣食住のうち、「住」だけではなく「食」のサポートもしていきます。今は入居者さんとのやり取りについて、どのような仕組みを採用するか考えているところです。

住宅ローンの一括返済

このような形で賃貸住宅の提供を始めるのに先立ち、まず私がしたことは、ローンの一括返済です。これには理由があります。

そもそも僕は農作物のお届けを付加する以前に、賃貸物件の運用をしたことがありません。自分なりに勉強して進めていこうとは考えていますが、知識・経験が浅いために失敗し、想定外にお金がかかったりといったことが発生するかもしれません。しかし、そんな事情は入居してくださる方には関係なく、農作物を届けると初めにお話しした以上、その方が入居している限りはこの家を所有し、農作物の提供を継続し続ける必要があると思っています。

不動産賃貸経営について学ぶ中で、不動産賃貸で最も失敗しやすいポイントはお金が回らなくなることだということを見聞きしました。私がそんな状況に陥り、結果的に入居者へお話ししていたサービスが止まってしまったということが無いよう、はじめる前に返済義務の無い状態にすることにしました。

※住宅購入から5年で住宅ローン完済。そもそも一括返済するお金をどうやって貯めたのかということもあると思います。それについては別の記事で触れたいと思いますが、すべては現状把握⇒計画⇒実践(1年)⇒現状把握⇒計画⇒実践(1年)。ただただ、これの繰り返しで頑張りました。